去年の12月16日、買い物から帰ると小さな猫が門の前に蹲っていた。野良猫だろう、野良猫なら、近寄って行けば逃げていくはず、と思って近寄ってみると、逃げるどころか私についてきて、私と一緒に庭に入ってきた。そしてそのまま庭に居座る。

 逃げようとしないので、このまま飢え死にさせるのもなーと思って、エサを上げる。沖縄とは言え、冬の夜はそれなりに冷えるので、ダンボール箱に布きれを敷いて1階の食堂のテラスの片隅に置いておく。「明日にはいなくなっているだろう」と高をくくっていたけど、猫は庭に居つづけた。

 餌を上げる、夜は保温のため湯たんぽを入れておく、庭にしたウンチをかたずける……。

 ここまでしてやって猫が出ていくはずがない。

 4カ月がたった今、猫は「たま」という名を与えられ、家の中で悠々と暮らしている。
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